佐野洋子「覚えていない」&星野富弘「いのちより大切なもの」
2013年 02月 18日
星野富弘さんの画集や著書は数年前ほとんど読破して、1冊自分でも購入しました。
以前の作品が短いエッセイと共に掲載されています。
あらためて本を手にすると、「あれが欲しい、あれが足りない」と
慢心している自分が、恥ずかしくなる想いです。
絵本「100万回生きたねこ」の作者の佐野洋子さん。
2回の結婚と離婚。仕事をしながらも、一人息子を溺愛するお母さんの顔も。
建前を振り払った、本音のエッセイに、驚愕と笑いの連続でした。
ちょうど、TVのお見合い番組を家族で見ていて、旦那が「女はやっぱり顔だな~」とか
つぶやいていた時に、この本を読んでいて。。。
エッセイ「女の入口」より抜粋・・・・
私は息子が9歳の時、「美人で欲張りで、ワルーイ奴と、ブスで、優しい、すごーくいい人とどっちにする?」と聞いたら、・・・・9歳の息子が、苦悶したのはえらいと今でも思うが、長ずるに従って、・・・・・どんなパンパラパーであろうと、根性まがりであろうと、見てくれだけを重んじるようになったのである。・・・「やめろよ、あんなブス」と平然と放言するようになった。
「ブルータスお前もか」
「おばさん、ブスってさあ、ちょっと入口がちがうんだよ。ブスだとさあ、なんとなく安心して、友人になりやすいんだけどね、それ女の入口がちょっと違うんだよ。」
この他にも、お金や性別の本音が書かれていて、もうびっくり。一人で大笑い。
田辺聖子さんのエッセイもちょっと追いつかない感じ。
もうお亡くなりになっているのが、寂しいです。
寒風の中でも元気いっぱいにお散歩なのですが、いつも途中でなんどもお座り。
お友達のワンちゃんを待っていたり、誰かに声をかけられるのを期待したり、
日だまりを楽しんだり、いろいろです。
「この犬、よく座ってるね~」と駅前の自転車監視員のおじさまに言われてしまいました。